PENTAX OPTIO WG-1

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私は雨の日でも野鳥の観察、撮影に行くことがあるのですが、このときに気を使うのがカメラへの浸水。
ビニール袋を被せたり、ハンカチやタオルをかけたりして凌いでいましたが、いつ壊れるかと、
ヒヤヒヤしながらの撮影となります。

かつて、フジノンスーパーED80 + 富士フイルム BIGJOB HD-1 という完全防水のデジスコセットが
ありましたが、それ以降、雨を気にせず使用できる組み合わせが作れませんでした。
(そういえば、最近、フジノンのスコープって見ませんね^^;)
厳密に言えば、使おうと思えば使えるのもありましたが、恐らくは防水、防塵にコストがかかり、
年々高まるデジスコで要求される機能を持たないものが多かったのです。
これは現在も一緒。

もう性能追求をするとキリがないので、数年前から雨天時に充分証拠として使える機能を持っていれば良し、
ということで、PENTAXのWシリーズに目をつけていました。
しかし、横に長い筐体と端っこにある三脚ネジの影響で汎用アダプターのTSN-DA4でも使用できず、
他のメーカーの物も検討してみようか? と思っていたところでしたが、2011年春モデルとして、
WG-1が出てきました。
これには、マクロスタンドなるものが付属していて、このスタンドに46mmのフィルターネジが切られて
います。
(ちなみに、CP+でメーカの方に確認したところ、このフィルターネジを使用するのはメーカー保証外とのこと)

とりあえず、これを使用すれば接続できそうです。自己責任は承知の上で。
WG-1の写真
レンズが円の中心より上にある・・・ マクロスタンドを装着したところ。

結構しっかりしてますが、デジスコ使用時にカメラの四隅をどこかにぶつけると簡単に外れてしまうと思います。いくら耐衝撃性が高いといっても、1.5m以上の高さから落下することになるので、木々の間を移動するときは、外しておいた方がいいかも。
購入後、早速手持ちの機材と接続してみましたが、光軸があわない。
よくみると、未だに円の中心にレンズをおかないデザインのレンズユニットを使用していました。
これはこまった・・・。でも、デジスコドットコムの20XWFAや、ペンタックスのXW接眼にあわせて
みると、光軸こそずれていますが、ケラレや周辺減光が少ない領域を見つけられそう。
ということで、アイレリーフや見かけ視界がこれらに近い、TE-14WD(30倍)を入手。
接続してみました。
(何年も45倍をメインに使っていたため、非常に使いやすく感じました(^^ゞ)

接続した状態:
接続イメージはこんな感じです。レリーズには、汎用レリーズステーを使用しています。三脚ネジがプラスチックなので、頻繁に着脱すると、ねじ山が潰れていずれ使えなくなると思います。ってことで、付けっぱなしです。

PENTAX製品共通の別売りリモコンがありますが、連写が効かないのでこれは使いません。
でも、持っていれば動画撮影の時に、レリーズの音が入らず便利です。

Turbo Adapter P1を使いたいところでしたが、TA3または、TA4シリーズでは最適な距離を確保できなかったので、DA1を使用しています。

フィールドテスト:

機材構成は以下のとおり。
  スコープ   : KOWA TSN-4N
  接眼レンズ : KOWA TE-14WD (30倍)
  カメラアダプタ: KOWA TSN-AR46 +TSN-DA1
  カメラ     :PENTAX OPTIO WG-1
  その他    :汎用レリーズステー



まずは、ケラレ状態のチェック
ワイド端で、綺麗にケラレが出る位置で設定すると、2、3ステップとテレ端以外はステップごとに、
上下交互に盛大な周辺減光が出てしまいます。
なので、3ステップ目(1.5倍)あたりで、綺麗になるようにクリアランスを調整します。
かなり微妙な調整ですが、きっちり位置決め出来れば、3ステップ目以降は、僅かな周辺減光が
出る領域がありますが、それなりに使えます。
(上記のサンプルはちょっと調整が甘いです(^^ゞ また、風で被写体ブレが発生してます。)

使用感(主観ですのであくまで参考程度に):

操作について:

基本的にプログラムモードで使用します。よく使う機能は、グリーンボタンという機能に
4種類割り当てることが出来ます。慣れると結構便利。私は、露出補正、ISO感度、
ホワイトバランス、シャドー補正を割り当てています。
モードメモリでズーム位置等が保存できるので、電源切れたら設定しなおし、といった
面倒はありません。

液晶ディスプレイは、節電対策なのか、シャッター半押しするまでは暗い状態です。
そのため、暗いところや液晶ディスプレイに光が当たっている状態ではピントあわせが
しにくく、一旦半押しをして明るくしてから、ピントあわせをしなければならない場合があります。
ちゃんと見えれば、ピントの山はかなり掴みやすいのですけどね。

連写は非常に遅く、最高画素数、画質で秒間0.5枚。 画素数を半分(7M)にすると、
秒間1枚程度です。まぁ、証拠重視なら画素数をこの辺で抑えておけばよいかな?

画質について:

スコープと接続したときに、光軸がずれていて各種収差が出やすいという点を割り引いても、
デジスコで主力として使用されているカメラには及びません。
この点は割り切って作られているものだとは思いますが。
また、レンズ前に保護ガラスがあるためか、逆光、半逆光ではコントラストや解像度が
かなり落ち、点光源があると、ゴーストが発生する場合もあります。
ただ、雨天で使う、という目的ならあまり気になることではないです。
晴天時は、そのときのベストなカメラを使えばいいだけですしね。

総評:
雨天時にカメラへの浸水を気にせず、充分な証拠写真が残せる、という観点からみれば、
充分かな? と個人的には思います。
欲をいえば、きっちり光軸はあわせたいところ。あわせられれば、組み合わせの自由度が
上がると思うので。

晴天時の作例:

順光ならばそこそこの写真は撮れますが、逆光になるとかなりつらいです。
20mほど先にいたバンです。 シロバナタンポポ。DA1がちょっとずれてしまい、下部に周辺減光あり。 30mほど先のカルガモ。陽炎もあったのでこんなもんかな。逆光気味です。
40mほど先のアオサギ。 15mほど先のコガモ。これも逆光気味。液晶画面が見にくく、露出調整がし難い。コントラストもなくなりますね。 15〜20mほど先のカルガモ。順光ならばそこそこの絵は撮れますね。
薄暗い+半逆光。かなり厳しい。被写体ブレを差し引いても。距離は10m強。 逆光気味のときはアンダー気味に撮って後からレタッチした方が良いかも。 悪条件下、思いっきりズームしてみました。オスカワの動きをずっと目で追っていたため、被写体ぶれはあります。
曇天時の作例:

晴天時よりは安定して撮れる感じがします。
強風だったため、多少のブレはあります。
10〜15mぐらい先のアオジ。 10mぐらい先のカルガモ。 10mぐらい先のカルガモ。
10mぐらい先のツグミ。 30mぐらい先のカケス。こっち向いた写真は全部ブレました。 慌てて撮ったので、ピン甘ちょいブレ。
勿体無かった。
4Nの最短合焦距離辺りの距離にいたシメ。 10〜15mぐらい先のヒヨドリ。この鳥の羽毛はこのカメラでも割とよく写りますね。 10〜15mぐらい先のシロハラ。